どうもー!香川のうどんを主食に生きつつ、うどん県内の面白&ディープな歴史スポットを駆け巡っている地元ご当地ブロガーです!
今回は、讃岐の歴史ロマンの中でも一際異彩を放つ「普段は水没していて見られない幻の水中古墳」へ突撃してきた感動(と執念)のドキュメントをお届けします!
やってきたのは、香川県坂出市加茂町にある『鴻ノ池古墳群1号墳(こうのいけこふんぐんいちごうふん)』!
「えっ!?溜め池の中に古墳があるの!?」と驚く方も多いでしょう!そうなんです、雨の少ない香川県ならではの「溜め池造成」の歴史によって、なんと古墳がまるごと池の中に沈んでしまったという、まさに「讃岐のアトランティス」とも呼ぶべき超超激レアなスポットなのです!!
全貌拝むには、農繁期の「ユル抜き(池の水を抜く作業)」や池の耐震工事などを待つしかないという超気まぐれな古墳。最初の敗北から、念願の肉眼キャッチまでの感動ストーリーを熱量マシマシでお届けしますよ〜!!
▲ 場所はこちらです!綾川の近く、山裾の長閑なエリアですよ〜!

▲ 坂出市加茂町に到着!実はこの加茂町周辺、古代から豪族が力を誇っていたエリアで、周辺の山裾や谷筋にはものすごい数の古墳が密集している「古墳銀座」なんです!
第1章:いざ『鴻ノ池(こうのいけ)』へ!立ちはだかるイノシシの柵

▲ 目的地の溜め池「鴻ノ池」に到着。看板には「池が決壊すると下流に甚大な被害が出る」との注意書きが!讃岐の溜め池は地域の命綱ですからね!

▲ 「あぶない!池で遊んではいけません」との注意喚起。良い子も悪い子も、泳いだり飛び込んだりしちゃダメ絶対!

▲ ここからは愛機(バイク)を降りて、自分の足で土手沿いをてくてく歩いて進みます!探検隊気分でワクワク!

▲ んん…!?土手を歩いていると、突如として進路を阻む頑丈な金属製のフェンスが登場!「え、ここで行き止まり…!?通行止め…!?」と一瞬焦りましたが……

▲ よく見ると、山から人里へ降りてくるイノシシ等の害獣を防ぐための防護柵でした!鍵は手で簡単に外せるタイプですので、しっかり開けて通過し、後ろの扉をきっちり閉めて進みます(※開けたら必ず閉めるのがマナーです!)。

▲ 柵を無事に通過し、緑豊かな土手沿いをグングン先へと進んでいきます!

▲ しかし……目を凝らして池の水面を見回しても、古墳らしき影はなーーーんにも見えない!!完全に「ただの綺麗な池」です(笑)。

▲ 池の脇に坂出市教育委員会が設置した解説看板を発見!そこには驚きの真相が書かれていました。
鴻ノ池古墳群
この地区には横穴式石室を持つ古墳が数多く存在していますが、その中で鴻ノ池がある谷筋上に位置する5基の古墳を、鴻ノ池古墳群というグループとしています。
その内1号墳から3号墳までは鴻ノ池の中にあるため、通常は見ることができません。(1号墳の天井石のみうっすらと水面下に見えています)。水位が下がった時には、1号墳の一部が露出しますが、玄門の部分のみがよく残っているため、一見古墳の石室には見えずユニークな外見をしています。ただし2号墳、3号墳は石材がわずかに残るのみであり、水位が下がっても姿を現すことはありません。
4号墳と5号墳は池の北にある畑の中に存在しており、特に4号墳は石室がよく残っています。
平成二十六年三月 坂出市教育委員会

▲ なるほど〜〜っ!!なみなみと水をたたえている時は完全に水中没していて見えないわけですね!
「天井石だけでも水中にうっすら見えないか…?」と必死で水面を凝視しましたが、この日はあえなく撃沈。敗北の味をかみしめつつ、次なる「水抜き」のチャンスを待つことにしました…!
第2章:【2024年2月10日】ついにその時が来た!水底から出現した1号墳を激写!
初回訪問からの不屈の執念が実を結ぶ日が、ついにやってきました!!
「いま鴻ノ池の工事で水が抜かれていて、1号墳がバッチリ見えているぞ!」という超ビッグ情報をキャッチ!!カメラを握りしめて現地へ爆走してきました!!

▲ 現地に到着すると……おおおおっ!!溜め池の水が見事にガラガラに抜かれ、堤体の工事が行われています!!水底の泥と泥が露わになったこの光景、期待感しかありません!

▲ きたーーーーーッ!!!北側からのショット!水底の泥の中から、ドカンと巨石が組み上がった構造物が姿を現しています!!これぞまさに『鴻ノ池1号墳』です!!

▲ この日はあいにくの小雨模様で、水面や泥に無数の雨粒が波紋を描いていましたが、その湿り気がかえって古代遺構の怪しげな雰囲気を極限まで引き立てています!言葉を失うほどのカッコよさ!

▲ 今度は西側へとぐるっと回り込んで撮影!1号墳の左上のあたり、水面にチラッと石が覗いているのが見えますでしょうか?解説板にあった通り、あれがおそらく『鴻ノ池2号墳』の残存石材だと思われます!

▲ 望遠レンズで『鴻ノ池2号墳』の石材をドアップ!長年の水没と浸食によって大半が失われてしまっていますが、たしかにここに古代の記憶が存在していた証拠です。

▲ こちらは『鴻ノ池1号墳』の一番上に鎮座する巨大な「天井石」のアップ!横穴式石室の玄門(入口)部分の石組みが見事に残っていて、鳥居のようにも見えて本当にユニークで幻想的です!

▲ さらに少し南側へ移動してパシャリ!見る角度によって石室の表情がガラリと変わるのがまた面白い!

▲ もっと南側へ引いて全景を激写!水底にぽつんと取り残された古代の石組み……この哀愁とロマン、歴史好きならご飯十杯はいける光景です!

▲ ちなみに、こちらが坂出市役所の公式ホームページに掲載されている昔の参考写真!
見比べてみると、自然の崩落や水圧の影響なのか、現在とは少し石の積み方やシルエットの形が変わっていることが分かります。まさに「生きている歴史遺構」ですね!
まとめ&見学のアドバイス
水底に沈む幻の水中遺跡「鴻ノ池1号墳」。普段は満々とした水の下に隠れていますが、タイミングよく工事やユル抜き(池の水抜き)に巡り会えれば、古代の力強い石組みを間近で拝むことができる超奇跡のスポットでした!
工事が終わると再び水没してしまって見られなくなりますので、「水が抜けているぞ!」という情報を耳にしたら、迷わず現地へ爆走することを強くオススメします!讃岐の溜め池文化と古代歴史が交差するロマンを、ぜひ全身で体感してみてくださいね〜!
スポット詳細情報
- 名称: 鴻ノ池古墳群(1号墳〜5号墳)
- 場所: 香川県坂出市加茂町
現場からは以上です!それでは、またッ!!!


